東京の現役保育士が伝える”最新保育事情”

『保育士不足』『待機児問題』『保育園落ちた日本死ねの実態』『男性保育士の現状と本音』『保育士の給料』東京の現役保育士が保育園の運営側&現場目線で現状を綴っていきます★

どうして”東京”なのか!?(その3)

前述のその1・その2で東京に着目した理由を述べました。
 
重複していまいますが、保育の最新情勢というのは東京をみれば現状と今後の流れがよくわかるのです。
 
そんな私も出身は東京ではありません。保育情勢を本気で学びたくて東京に出てきた現役保育士です。
 
だからこそ、東京と地方の状況とそれぞれの長所短所が身をもって理解できるのかもしれません。
 
 
◆男性保育士の現状と問題
 
『男性保育士に女児の着替えをさせないで』
 
私も娘を持つ立場なので気持ちはわからなくありません。
 
そして・・・実際にロリコンと呼ばれる男性たちがNEWSを騒がせているというのは腹立たしい反面、同じ男性保育士として情けない気持ちと申し訳ないという気持ちになります。
 
実際にこういうNEWSが出なければ堂々反論できるのですが・・・。
 
でもね??
 
もし男性保育士が東京にいなければ今頃、保育士不足は壊滅状態で『保育園落ちた日本死ね』なんてブログは3年は前倒しになっていたでしょう。
 
ビックリするかもしれませんが、都内の保育士専門学校では男性の割合が半数近くという学校もあるくらいに、男性保育士は当たり前のように需要が増えています。
 
つまりは・・・男性保育士が活躍しているから、保育園に入れたという子どもたちが何百・何千人もいるというのは理解していただきたいと思います。
 
 
でも、これもやっぱり東京や神奈川、埼玉などの都市部の問題であり・・・
 
地方ではまだまだ男性保育士は受け入れられず、保育士資格を取得しても保育士として就業出来ないといった現実もあります。
 
この東京という保育士不足が今まで長く閉鎖的だった男性保育士に門戸を開くと同時に、今までとは逆の形で男性と女性の雇用機会が均等になってきた象徴の1つにつながっているのです。
 
そして・・・保育士の給料や待遇も『処遇改善費手当』や『借り上げ社宅制度』といった実は既に保育士対策を実施している制度を活用すると東京と地方では年収で100~180万円近く差が出ることもあるんです。
 
これが今回『東京の現役保育士』というタイトルを決めた理由の1つです。
 
※男性保育士問題や保育士の処遇についてはよく聞かれる内容なので、改めてまた解説します★