東京の現役保育士が伝える”最新保育事情”

『保育士不足』『待機児問題』『保育園落ちた日本死ねの実態』『男性保育士の現状と本音』『保育士の給料』東京の現役保育士が保育園の運営側&現場目線で現状を綴っていきます★

保育士の給料は安いのか(その1)

これから記載するのは私立保育園の話です。

公立保育士は例外です(公務員中級待遇の為。)

 

平均年収と比較すれば20代の給料としては大差ないと思います。

ただ保育士の場合は『昇給額』が他業種と比べると少ない。 

 

一般企業では、全てではありませんが年齢を重ねていくとある程度昇給します。

しかし保育園ではこの昇給額1年で『2,000円~4,000円』という所が多いです。

 

だから20代では一般企業と保育士の給料は対して変わらないのですが・・・

30代になると差が開き始め・・・40代では雲泥の差になるわけです。

 

ではどうして一般企業と比べると昇給額が低いのか??

単純に大きな理由は3つ。

 

1、保育園は一般企業と違って毎年入ってくる補助金は大きく変わらないから 

(利益を上げたり下げたりするものではないので。)

 

2、売上業績のように個人評価をすることが難しいので一律に給料が昇給するから。

(保育士の場合は主任・園長といった役職で給与が変わるがそのポジションは少ない)

 

3、『1』のように人件費に回せるお金は毎年限られているので、仮に全員が8,000円昇給すれば、10年後には保育園の運営が赤字になる可能性が生まれる。

 

もっと簡単に言えば『保育士の勤続給まで視野に入れた補助金自治体は出していない』というのが結論になります。

 

 

東京の保育士給料で言えば、社会福祉法人の認可保育園で・・・

 

2年目 →年収290~320万円。(一般保育士)

5年目 →年収300~350万円。(一般保育士・・・リーダー職くらい)

10年目→年収330~380万円。(副主任保育士程度)

20年目→年収360~420万円 (主任保育士程度)

 

株式会社の保育園や認証保育園ではもう少し下がるところが多いかな??

東京の家賃相場を考えると家庭を持ち始める8年目以降は厳しいですよね。

 

 

ちなみに東京の平均年収は・・・

東京都の平均年収【20代30代40代】や年収中央値・産業別年収や最低賃金|平均年収.jp

 

 

20~24歳:326万円  25~29歳:431万円

30~34歳:508万円  35~39歳:601万円

40~44歳:667万円  45~49歳:768万円

 

(中央値ではないですし、一流企業と比較するのはおかしいので、実際に30代以降はもう少し下がるのでは??)

 

でもまぁ・・・保育士の年収は比較するとやっぱり低いですよね(笑)

 

20代はよくても、家庭を支えていこうとする男性には厳しい現状。

勤続しても昇給しないのであれば退職や転職。家庭に入りたいという方も多くなりますよね。

 

 

でも驚愕の事実になりますが・・・

 

 

この記事を『地方都市』の保育士が読んだら『羨ましい!!』という声が続出するかもしれません。

 

保育士が充足している地域では入社3年以内が『契約社員』で年収230~280万円。なんて地域もまだまだあります。

 

そして昇給のポイントになる副主任・主任は空きが出ないので就任できない。

(いい意味で保育士が定着しているとプラスに考えることもできます)

 

園長になれば・・・まず一族経営以外の保育士は就任できないなんて地域も少なくありません。

(東京はここが保育士不足により改善されました。)

 

となると・・・やっぱり収入面は厳しいというのが現実です。

(もちろん地方は一般企業も平均年収が下がりますけどね。)

 

 

もう一度言います。

 

保育士は昇給の部分で厳しく生涯賃金で考えると非常に厳しい現実がある。

 

それは自治体からの補助金において『職員の勤続年収を考慮した補助金システムが構築されていない』というのが大きな原因のひとつになっています。

 

 

でも・・・保育業界ではこの数年でこの問題が大きく改善されていることを一般の方はあまり知られてなく、実際に現場で働く現役保育士も詳しくしらなかったりするのが最新の保育事情なんですけどね。

 

これも保育士不足が起こした保育業界の大きな変革一つではないでしょうか。