東京の現役保育士が伝える”最新保育事情”

『保育士不足』『待機児問題』『保育園落ちた日本死ねの実態』『男性保育士の現状と本音』『保育士の給料』東京の現役保育士が保育園の運営側&現場目線で現状を綴っていきます★

保育士の給料は安いのか(その2)

保育士の給料は安いのか(その1)でも記載しましたが・・・

 

20代の社会人として考えれば決して低くはありません。

むしろ上場企業を除いて考えれば、十分だと個人的には思っています。

(もちろんこれは東京・神奈川・埼玉の都市部です)

 

ただ、どうしても家族を養っていく『男性保育士』としては30代に入ると厳しいものもあり、生涯賃金で考えれば正直、安いと断言せざるを得ません。

 

少しずつ増えてはきましたが・・・扶養手当(家族手当)が整備されていない保育園がほとんどというのも現実的です。

 

 

でも・・・東京と横浜で働く保育士は国や自治体から支給されている3つの補助を受けることで『十分な生活環境』を整えることが出来るようになってきました。

 

 

『処遇改善費手当』 (全国)

『借り上げ社宅制度』(東京の一部と横浜市

『東京都キャリアアップ補助金

 

具体的には個々に解説していきますが・・・

世間ではあまり知られていないことかもしれませんが、実は保育士の処遇は確実に改善されているのです。

 

概算で伝えると・・・

『社宅=年間約900,000円』

『残りの2つで約150,000円~350,000円』

 

細かく説明すると社宅は基本的に単身者が対象。

社宅以外の2つは受給条件や施設によって異なるのであくまでも概算ですが、、、この2つを活用すれば通常の保育士年収に100万円程度が加算されるわけです。

 

20代で実質年収400万円~450万円という給料を考えると決して安いとは言えませんよね??

 

意外とこの話題は保育業界でも経営者層では常識であっても、現場で働く現役保育士は正しく認識していないことが多いです。

 

でも・・・社宅は基本単身者なのですから、やはり生涯賃金を主張している私からすると、20代の現役保育士の給料を改善して保育士不足を解消するという策は良策ではありますが、国や自治体から現役保育士に『扶養手当(家族手当)』や『住宅手当』が出されると保育士の給料問題は一気に解決すると言えるかもしれません。

 

ただ・・・少子高齢化による日本の予算、財源の現状や復興支援を考えると、自分たちの保育業界だけにお金を使うことを主張しすぎてもいけませんけどね。