どうして”東京”なのか!?(その2)
東京の保育事情で真っ先に取り上げられるのは『待機児問題』ですね。
でも待機児問題なんて10年以上前から言われていたことで・・・
日本全体では少子化なのに保育園が不足している理由は以下の保育士ブログを参考にしてもらえるとよくわかるのですが・・・
以下の流れを考えれば、順序だって対応できたはずです。
では、まずはお粗末な負の連鎖をまとめてみました。
◆保育園不足
1.少子化といっても、東京を中心とした都市部では共働き世帯の割合が特出している。
2、都市部(特に東京)で人口流入している世代は子育て世代が多い
3、都市部で家やマンションを購入=年収800万円を世帯主が超えなければ専業主婦は難しい。また賃貸だって子どもが2人いれば家賃80,000~100,000円台に。
となれば・・・当然子どもを預けて働く必要があるので『保育園が必要』
◆待機児問題
1.世界でも有数な土地高額地域の東京で保育園を建てるような土地を確保するのに何億かかる??
2、それでも頑張って土地を探していても、乱立するマンションばかりが立つ町並みでは空いた土地もさすがに限界はあるでしょう??
3、保育園を1000園増やせば、保育士が10000人以上が必要。今まで需要と供給のバランスが保てていた程度であれば保育士が不足するのは誰でも想定できる。
土地がない。保育士がいない。そりゃあ保育園を増やすなんて無理なのだから待機児問題なんて解決しません。
◆保育士不足と保育士の給料
1、ここに来て『どうして保育士が足りないのか!?』というお粗末なことをいきなり考え始める。
2、保育園が足りない地域=子育て世代がマンションを購入するのに集まった地域。そんな所に働く保育士がいるはずがない。保育園は身近に沢山あるのに、わざわざラッシュに乗って電車で通勤します!??
3、そして辿りついた結論は『潜在保育士を発掘しよう』『保育士の給料を上げればいい』
4、で・・・ようやく『保育士の低年収』と『公立保育士との格差』が明らかになる。
ようやく保育士の処遇改善が必要だと10年遅れで動き始める。
お見事(笑)